こんにちは、映画スキーです。
皆さんは表情、言葉以外に何かを表現していますか?
もし私から言葉や表情を除いたら何も表現できなくなってしまうのかな?
と考えた時もあります。
そんな時、田中泯さんの生き様や考え方にとても引き込まれました。
どのようなところに引き込まれたのか紹介したいと思います!
1 田中 泯って誰やねん?
田中 泯(たなか みん)さんは1945年3月10日東京都生まれのダンサーです。
俳優業もされていますが、ご本人は俳優ではないと考えているようなので、ダンサーと認識しています。
田中さんは2019年で74歳ですが、現役です!ダンサーとしてのデビューは1966年!
21歳ですかね?アメリカンモダンダンスを演じていたようです。
その後独自のダンスを模索して海外公演などにも公演するなどの活躍を見せていますが、音楽等とあわせて表現するというよりは、その場所や自分の状態を表現する独特の考え方をお持ちです。
2 田中 泯さんの俳優としての活動はどんなかんじ?
田中さんが俳優活動を始められたのは2002年に公開された映画「たそがれ清兵衛」です。
当時67歳でしょうか?
この映画は山田洋次さんが監督を務め、真田広之さんや宮沢りえさんが出演した時代劇です。
田中さんは「余吾善右衛門」と言う悲劇の侍の役ですが、その存在感、不気味さは初めての演技とは思えない迫力があります。
やせ衰え、心身ともに不健康そうな外見もありますが、〇〇をポリポリ食べるシーン等はその狂気に鳥肌が立ちます。
主役の清兵衛を務める真田さんも、驚いた演技をするのですが、田中さんのリアルさに引き込まれて目が離せなくなります。
喜劇と困難を組み合わせた時代劇は多いですが、ここまで残酷な狂気を表現した映画は少ないと思います。
さらにすごいのは、映画「ラストサムライ」等で殺陣が見事すぎてシーンがカットされた逸話のある真田さんと1対1の殺陣を演じているところです!
- 演技も初めて
- 殺陣も初めて
- 時代劇も初めて
たぶん「死に役」も初めてなのではないでしょうか?
殺陣につながるきっかけとなる会話から侍のプライドを激昂させるシーンもとても初めてとは思えません!
この演技で田中さんは第26回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞、そして新人俳優賞を受賞しました!
作品自体も最優秀作品賞!監督も女優も音楽も照明もさまざまな賞を総なめ!
とても見る価値のある映画だと思います。
その後もさまざまな映画やドラマに出演!
2019年6月に公開されたアニメ映画「海獣の子供」の海洋生物学者ジムの声優も演じています!
動画の14秒目に映っている碧眼白ひげの科学者っぽいのがジムです!
ちなみに芦田 愛菜さんも主人公の安海 琉花(あづみ るか)を演じています。
米津玄師さんが主題歌「海の幽霊」を歌っていることでも話題ですね!
さらに、
2020年夏公開予定の映画「HOKUSAI」では主役の葛飾 北斎役を柳楽 優弥 さんとダブル主演します!
この映画、現時点で英語版やフランス語版や中国語版のトレーラーを作っていることや、タイトルがローマ字であることからも、かなり世界的な作品にしたい意気込みが伝わってきます!
キャストも瑛太さんや阿部寛さん、玉木宏さん等の豪華!
田中さんは同年公開予定の「峠 最後のサムライ」にも出演!
70代で殺陣もできて、演技も出来る、なかなか稀有な人物なのでオファーが多いのではないでしょうか?!
血なまぐさい役やシリアスな役柄が多いのかな?と思いきや、実は2015年のソフトバンクのCMで中華料理屋の店主を演じていたりします!
いろんなことにチャレンジする姿勢がすばらしいですね!
3 田中 泯さんのかっこいい生き方・考え方とは?
田中さんの役者としてすごいポテンシャルをお持ちであることは世間に浸透されつつありますが、
その私生活は謎に包まれている部分が多いです。
独身なのか、既婚なのか?一部で女優の浜辺美波さんが孫なのではないかとも噂されていますが、真実は分かりません。
ちなみに田中さんは阿川佐和子さんが司会を務める「サワコの朝」に出演されたこともあり、田中さんの父親が警察官であったことなどを教えてくれました。
お話の中で印象的だったのは、ダンスの先生に
心や感情
を表現するように教えられたが、それがどこにあるのか分からなかった旨のお話です。
すごいですよね?漠然と「心」とか「感情」とか私達は言葉として用いていますが、その存在や感じ方について田中さんのように疑問に考えたことって少ないと思います。
約半世紀以上表現することを追及してきた結果今の田中さんや、ダンスのスタイルがあるのかもしれません。
田中さんは服を着ないでダンスしたり、農業に従事したり、さまざまな研究と表現をされています。
もちろん服を着てダンスもしています。
その場所で沸いてくるものを表現する「場踊り」等が有名ではないでしょうか?
社交ダンスや、ブレイクダンスなどの技術体系が確立されたものではありませんが、眼が離せなくなりませんか?見所や、テーマとかの事前情報はないんです。
純粋に「この場」の「田中さん」なんです。
枠を感じない表現ですよね?
さらに、俳優業を行う際も、自分が表現できない役は遠慮する主義なようで、表現することにとてもストイックです。
眼に見えない、大きさも色も程度も感触も場所もわからない。
そのようなものを表現できるのって、人間だけなのではないでしょうか?
お顔やおひげ、表情、鍛えられた肉体、所作等など、田中さんの外見的なかっこよさも魅力ですが、
表現を追及する姿勢や生き方が、私はかっこいいと思います。
4 田中 泯さんのかっこよさや出演などまとめ!
今回は役者としても活躍するダンサーの田中 泯さんについて注目しました!
最後まで御覧頂きましてありがとうございました!
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